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日刊県民福井に掲載されました!
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日刊県民福井の2021年12月22日(水)に掲載されました。
以下は新聞記事の抜粋です。

県産材の魅力生かす

 いくつものレバーやボタンが並ぶ操作盤は、どこかSF的。両手で抱えるのがやっとの丸太を載せた台車が、スイッチ一つで滑らかに動き始めた。大型の機械に取り付けられた刃に触れると、おがくずを散らしながら薄い木材が切り出されていく。長らく空気に触れていなかった断面は、ほのかに赤みを帯びていた。
 福井市の水口木材の荒木新保製材工場(荒木新保町)は、扱う木材の八割ほどが県産のスギ。板状や柱状に切り出し、主に住宅の建材向けに出荷する。他にも北陸新幹線芦原温泉駅の天井材や、一枚板の存在感を生かしたカウンターテーブルなど、使い道はさまざまだ。工場では一日に二十本ほどの丸太を加工できる。
 県産材は伐採に適した時期を越え、育ち過ぎているものが多い。丸太が太い分、中心部から柱を切り出す際、周辺をカットする手間が増える。それでも、雪が多い地域ならではの木目が魅力。冬場に冷え込むため、年輪がきめ細かく丈夫な木に育つ。製材工場で県産材は美しい表情を引き出され、人の暮らしの中に入る木材に生まれ変わる。
 水口木材は創業六十年余り。ここ数年は、DIY(日曜大工)好きな個人客からの問い合わせが増えてきた。最近も若い女性が「ホームセンターの材料が物足りなくて」と工場を訪れ、自ら選んだ木材で棚を作った。従業員も作業を手伝い、三角形をした大きな節を見て「白山みたい」と会話が弾んだ。
 端材を使った木工体験も人気。別の場所にある東郷製材所(上東郷町)で大小の部品を組み合わせていすを作れる。訪れると、参加者たちのくぎを打つ音が、木の骨組みが目を引く倉庫の天井に柔らかく響いていた。
(浅井貴司)


端材や樹皮も使い切る

社長・水口 豪士さん(41)

 2年前から端材や樹皮を炭にして、土壌改良などに使うプロジェクトを大阪の研究所と連携して進めています。ふくいSDGsパートナーにもなり、9月には福井商工会議所から「チャレンジ企業」として表彰を受けました。一本の木を丸ごと全部使う社会を目指しています。



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